やっぱり不安?「交通事故の示談交渉」

 
さて、今回は交通事故の示談交渉の流れについて解説していきたいと思います。
 
交通事故を起こしてしまった後の対応が難しい・怖いと考えている人の多くは、この示談交渉をイメージしているのではないでしょうか。
 
ただでさえ事故でピリピリしている雰囲気の中、相手方とどちらが悪いのかと言う事について話し合うのは、想像するだけでも緊張感がありますね。
 
今回は、そういった漠然と不安なイメージがつきまとう「交通事故の示談交渉」について全体的な流れを解説していきます。
 
この記事を読んで交通事故の示談交渉への理解を深め、不安を払拭しておきましょう。 
 

そもそも示談って何?

示談とは

 
さて、そもそも「示談」ってなんでしょうか。
 

Weblio辞書によると……

①争いを止めて話し合うこと 

②民事上の紛争に関し、裁判によらずに当事者間に成立した和解契約 

 
とあります。
 
つまり、交通事故の示談とは、 
『事故の内容を裁判で解決するのではなく、当事者間の話し合いで解決すること』
を意味しています。
 
小さい事故でいちいち裁判を起こしてしまっていては、解決までに時間もお金も掛かります。そうならないように、保険会社の担当者は、示談で解決しようとするんですね。
 

示談交渉の流れ

示談交渉の大まかな流れは次の通りです。
 
事故発生 ⇒ 治療 ⇒ 後遺障害等級認定 ⇒ 示談開始 ⇒ 示談成立
 
あえて大まかに示すと、上記のような流れが事故の発生から示談の成立までとなります。
 
さて、ここで気を付けておきたいポイントは、『示談交渉は自分ではなく、損保会社の担当者が行う』という点です。
 
示談交渉は事故の当事者がするのではなく、あくまで専門的な知識と交渉術を持った損害保険会社の担当者が行うんですね。
 
「示談交渉は難しい・怖い・不安」と思っている方は安心してください。交渉は全て損保会社にお任せでいいのです。
 
もちろん、交渉をスムーズにするために、担当者への事故当時の情報などは、正直に話しましょう。
 
自分の側に付いてくれた担当者は味方です。よく勘違いされるのですが、「俺は悪くない!向こうが勝手にぶつかってきた!」と真実を隠して自分の担当者を困らせることは、かえって示談交渉に不利になります。

 

包み隠さず正直に情報を提供し、後は担当者の腕を信頼しましょう。

 

事故発生から示談交渉までで気をつけなければいけないこと

示談交渉をするまでで最も気を付けないといけないことは、不用意な発言です。
 
例えば「すみません。私が前方不注意でした」と事故直後に相手方に言った時に、事故の相手方はその会話を録音しているかもしれません。
 
そうなってしまうと、せっかく損害保険会社の担当者が過失割合の交渉を頑張ってくれたとしても、録音した発言を証拠として出され、結果として自分の過失が多く決まってしまう可能性があります。
 
事故の直後から決して事故状況の話はせず、「大丈夫ですか。お怪我はないですか。」と相手の身体の無事を確かめるだけにしましょう。
 
事故状況や過失の話を振られたら、「全て保険会社の担当者から連絡させます」と強く言いきり、不用意に発言しないようにしましょう。
 
交渉ごとでは、「言った・言わない」という内容で事実が問われる可能性があります。一つ一つの発言が後になって不利な証拠になってしまう可能性があるので、事故直後は特に気をつけましょう。
  

まとめ

今回は交通事故の示談交渉の流れと気をつけるべきポイントについて説明しました。
  
示談交渉はトラブルになりやすいので、専門の損害保険会社の担当者に任せ、決して自分で対応しようと思わないようにしてください。
 
ただ、事故直後で最も大切なのは自分と相手の身体の無事を確かめることです。交渉事とは切り離して、まずは命に別状ないかを必ず確かめるようにしましょう。