保険会社にケンカを売るわけではありませんが、保険会社は被害者の見方とは言い切れないのが現実です。今回は保険会社とうまくいかない場合と対策について取り上げてみます。
治っていないのに途中で治療を打ち切るケース
「まだ治っていないのに保険を打ち切られた」
よくある話ですが、これには理由があります。保険会社のほうで「むち打ちの人は治るのにだいたい〇か月」というような独自の基準があり、それに沿って保険金を出しているからです。その基準をどこまで信じていいのかわかりませんが。
事実、ドクターの見解と一致しないことも珍しくはありません。治っていないのに、わかりましたと言うことを聞く必要はありません。自分の主張はしっかりと伝えましょう。
どうしても保険を打ち切るというのなら後遺障害の認定をします。
この時に大切なのは、交通事故に詳しい専門のドクターに書いてもらうこと。治療の面だけでなく、認定されるにはどんなキーワードが必要かということも良く知っていますので、損をしないため、泣き寝入りしないために必要なものです。
ひどい対応をされてトラブルになったらお客様相談室へ
ほとんどの保険会社にはお客様相談室があります。苦情や相談を受け付けていますので、まず相談してみましょう。
誰に何をされたのか、なんと言われたのか、トラブルの詳細はできるだけ正確に伝えるようにしてください。話の内容や担当者の名前をメモしておくこともおすすめです。
損保ADRの利用
こちらは各保険会社ではありません。日本損害保険協会が運営している相談窓口です。
事故に遭ってしまったけれど保険会社と交渉がうまくいかない…そんな時に間に入ってくれる第三者機関なので、保険会社には言いずらいという場合には、こちらの利用も検討できると思います。
混み合っている場合には、あきらめず電話をかけましょう。
日弁連交通事故センターに相談
弁護士に相談したいが費用が心配という場合には、こちらがおすすめです。
無料で公正・中立な立場で相談を受けてくれ、電話相談、面接、示談あっせん、審査を行ってくれます。全国156ヶ所に相談所があり、警察や市区町村からも信頼されています。
保険会社は被害者の見方をしてくれるわけではないのですが、自分たちでできることはあります。
自分が入っている自動車保険にも、弁護士と規約など自分が被害者となった場合に使えるオプションが付いている場合があります。自分の加入している保険の内容も、一度確認することをお勧めします。