シニアカーの事故は起きているの?

 

少し前に友人のお母さまシニアカーデビューをしました。
ご本人も気に入っているらしく、毎日の買い物や通院に使っているようです。

お母さまが楽しく乗られているのはうれしいことですが、その一方で友人はお母さまが交通事故にあわないか、心配しています。
気持ちはよくわかりますし、私自身も気になったのでシニアカーの事故事例を調べてみました。

重傷事故も起きている

私も今まで知らなかったのですが、独立行政法人製品評価技術基盤機構という機関があり、シニアカーの事故についての情報を得ることが出来ました。

シニアカーでの交通事故は実際に起きており、2023年1~7月末のシニアカーでの死亡事故は6件だったそうです。

一見すると、あまり大きな数字には見えませんが、2013年から2023年7月末までのシニアカーの事故はわかっているだけで40件。
そのうち、死亡事故が24件です。
24件のうち6件が2023年1月から7月に起きたことを考えると、以前に比べて事故が増えていることがわかります。

また死亡事故にならなくても重傷事故も以前より増えているとの情報を入手しました。
自転車やバイクと同様に、転んだ時に体をガードするものが少ないので、重傷事故や死亡事故につながりやすいのではないかと思います。

シニアカーの事故内容は?

シニアカーの事故はどんな時に起きるのでしょうか?

  1. 側溝に落ちる
  2. 踏切から出られず、電車とぶつかる
  3. 走っている最中に転ぶ

操作を誤ると側溝に落ちてしまうのは、なんとなくわかる気がします。
友人のお母様の話では、操作になれるのは時間が必要らしく、まっすぐ走るのにも練習をしたそうで、慣れるまでは長い距離は乗らないようにしていたそうです。

さらにて踏み切りを渡る最中に、操作を間違えてレールに車輪がはさまったり、脱輪することも事故の原因と思われます。

車やバイクと比べて安全そうに思えたシニアカーですが、操作に慣れていないと怖いですね。
ちなみにシニアカーの事故は、単独で走っているときに起こることも多く、同乗者や目撃者がいないので原因の特定が難しいといわれています。

事故を防ぐにはどうすればいい?

さて、シニアカーで事故が起きていることはわかりましたが、生活していくためにはどうしても必要です。

友人のお母さまがしていたように、慣れるまで自宅の敷地内で練習をして操作になれることが肝心ですし、最初のうちはだれかについてきてもらうのも方法の一つだと思います。

そして自動車やバイクと同様に、点検を怠らないようにして、事故のリスクを最小限にとどめたいと思います。