自賠責保険は重複加入できてしまう
このため、自賠責保険は重複加入が起こりやすい保険と言えます。
また、重複加入しておけば補償が2倍になるのかと言えば、そうではありません。
自賠責保険は被害者救済のための制度ですから、先に加入していた1契約のみが有効となります。
こうした理由から、自分が自賠責保険にちゃんと加入しているかどうかは確かめておかなければいけないのです。
原付はさらに重複しやすい!
それでも、四輪自動車の場合はそこまで重複加入は多発しませんが、原付では非常によく発生しています。
原付は個人間で譲渡したり、小さな町のバイク屋さんが売買したりしていることも多くあります。
そういった販売方法では、自賠責保険に加入しているかどうかを、きちんと購入者側に伝えないまま売却している場合があるんです。
購入者側は、すでに自賠責保険に入っているかどうかを伝えられなければ、知る方法もありません。
当然、自賠責保険に入らなければいけないことだけは知っていますので、新規に自賠責保険を契約してしまいます。
このようなパターンで、原付は自賠責保険の重複が頻繁に発生しています。
かくいう筆者も、大学時代に友人から譲り受けた原付を運転する前に、自賠責保険に加入しておかなければと思い急いで手続きをしたところ、重複加入であることが後から判明しました。
保険料は保険会社ごとに大きく変わるようなことはありませんが、1年間で約2~3万を多く支払ってしまうのはかなりの痛手です。
期間を過ぎていない分については保険料の返金をしてくれますが、それでも払い過ぎはもったいないということは間違いないでしょう。
重複加入に気が付いたらどうすればよいか
この時、事前に電話をして必要な書類を指示してもらうことをお勧めします。自賠責保険の証明書等が必要になると思いますので予め準備をしてから営業店へ行きましょう 。
まとめ
今回の記事では、自賠責保険の重複について説明しました。
自賠責保険は、強制保険のため加入が漏れるということはあまりありませんが、ここまで説明してきたような重複加入が発生しやすい保険であると言えます。
また、どんな自動車でも起こりうることですが、特に起こりやすいのは原付ですね。
年間、約2~3万円の保険料を多く支払うことはもったいないので、皆様もお持ちの自動車や原付が重複加入状態にないか今一度確認をしてみることをお勧めします。