野生動物との交通事故、どうすればいいの?

3月になり暖かい日が増えてきたように感じます。先週、車で少し遠くまで出かけたのですが、なんとサルを発見! ガードレールの上を歩いていました。サルの住処であった森を切り開いて道路を作ったわけですから、サルからすれば、私たち人間はいい迷惑でしょう。

サルを刺激しないように、スピードを落としながらその場を通過しました。最近ではサルだけでなく、シカやイノシシなどの野生動物が道路に出てくることがあります。気をつけていてもそれらの野生動物と車でひいてしまったり、衝突してしまうこともありえます。

動物のケガも心配ですが、車も傷つく可能性が高いですし、時にはドライバーや同乗者がケガをしてしまいます。野生動物と交通事故を起こした場合にどうすれば良いか、今回は書いていきたいと思います。

事故発生を警察に連絡

野生動物との交通事故であっても、まずは警察に連絡をしてください。車の修理などに任意保険を使いたいと思う場合、警察に届け出ていなければ事故証明が出せないからです。

また、野生動物と衝突した場合には、周辺のガードレール等も破損している場合がります。ガードレール等を破損した場合には、そのことも警察に伝えましょう。後続車を事故に巻き込んだ場合にも同様に、警察へそのことを伝えてください。

野生動物は素手で触らない

さて、衝突した野生動物が生きている場合、動物病院や保護施設などに運ぶことになります。その際には絶対に野生動物を素手で触らないようにしてください。

野生動物はどのような病原菌を持っているかわかりません。病原菌の中には人間にうつるものもあるので、自分の身を守るためにも素手では触らず、タオルや段ボールなどを使うようにしましょう。

また野生動物も事故でパニックになっていますので、かみついたり引っかいたりしてくることもあり得ます。イノシシの子どもなどはよくひかれていますが、イノシシの親が近くにいて逆襲されることもあり得ます

自分の身の安全を確保したうえで、気をつけて扱うようにしてください。死んでいる場合には素手で触ることはせず、死体を路肩に移動します。

ひかれた動物を見つけたら#9910へ

さて、自分が直接の事故当時者でない場合であっても、ひき逃げされた動物の死骸を見ることがあるかもしれません。他の車が踏んで事故を起こしてしまう可能性もあるので、それらを見つけた場合には#9910に電話しましょう。

#9910道路緊急ダイヤルで、通話は無料です。後続車の事故を防ぐためにも、速やかに連絡をしてください。