交通事故で自身が受けた損害を補償してくれる保険の種類とは

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任意保険である自動車保険にはさまざまな種類があるので、保険の加入を検討している場合、どのようなタイプがあるのか、しっかりと把握しておく必要があります。

今回は、自動車保険において自らが受けた損害をサポートしてくれる4つの保険を紹介しましょう。

搭乗者傷害保険

この保険は、契約者が契約対象となっている車が事故によって死傷をした場合、その車に搭乗している人々すべてに保険が支払われる保険です。ただし、契約者の明らかな過失飲酒運転自然災害などで起きた事故は、補償対象外となることもあります。

保険金の支払いは、病院の通院および入院が5日以上経過することが条件です。また通院・入院日数は医師の診断に従う必要があり、診断から180日以上経過した場合、支払い請求は消失します。

支払われる保険金の金額は、負傷した身体の部位や症状によって異なるのが特徴です。

たとえば、脱臼や顎部位の骨折の場合は60万円、頭部の神経や筋肉の損傷などは110万円が相場となっています。 

人身傷害補償保険

契約者およびその家族が契約中の車や他の車(一部の車種除く)に乗車中、あるいは歩行中に交通事故によって死傷した場合、適用されるのがこの保険です。契約中の車であれば、家族以外の人も保険対象となっています。

発生した事故の過失割合が契約者のほうが大きくても、治療費休業・精神的損害に対する保険金を受け取れる仕組みです。ただしあまりにも大きな過失、飲酒運転などの場合は、対象外となる可能性があります。

保険金は、3,000万〜1億円、あるいは限度額・無制限です。重度の後遺障害が出て要介護となった場合、設定された保険金額の最大2倍が支払われます。

なお、この保険は、事故が発生したことを申告すれば支払われるため、示談成立を待つ必要がありません。

自損事故保険

自損事故保険とは、単独で起きた交通事故および過失割合が100%だった場合、補償してくれる保険です。

このような事故が起きた場合、他の保険であれば自分以外の人間である同乗者および相手が補償対象ですが、自身は補償されません。しかし自損事故保険であれば、自身の損害をカバーしてくれます。
この保険によって支払われる保険金は、死亡の場合は1,500万円、後遺障害が発生した場合は50万〜2,000万円が一般的な金額です。

そして、入院する場合は1日6,000円、通院の場合は4,000円が支払われます。入院と通院は合わせて100万円が上限です。

無保険車傷害保険について

無保険車傷害保険を受けられる条件は以下になります。
・事故の相手が任意保険に加入していなかった場合
・当て逃げ、ひき逃げなど加害者が特定できない場合
・任意保険に加入している相手が賠償額の補償が十分でない場合
これらの条件を満たした場合、特定できない加害者から受け取るはずの賠償金額、実際の相手から受け取る保険金の不足金額を補償してくれます。
ただし、損害対象は死亡した場合、後遺障害が発生した場合なので、後遺症のない怪我などは補償対象外です。
保険金の金額は、自身が加入している対人賠償保険が設定している保険金と同じ金額になります。ただし対人賠償保険が無制限で契約している場合、2億円が上限です。
しかし交通事故において、上記の条件を満たすことは滅多にないので、この保険が適用されて保険金を受け取るのは珍しいといえるでしょう。

まとめ

車の運転では、当て逃げや後遺症が残る事故というのは珍しいものです。しかし、万が一のために各種保険に加入するのは決して無駄ではありません。

その万が一が起きてしまって、後に大変な苦労をしたという例もあります。そのような苦労を回避するために、各保険の加入はおすすめです。

 

以上